PUNK / TAKUI

Takui Nakajima
中島卓偉・TAKUI LIVE TVⅢ

PUNKというタイトルを付ける度胸!

“PUNK”である。PUNKなんです。PUNKってなかなかタイトルに使わないですよね??っていうか使えないですよね?なぜ?やっぱり音楽って結果論の言葉なんですよ。リアルタイムでやってきた人達は自分のやってる音楽を「俺たちはパンク」なんて言わないですよね。音楽のジャンル、タイプ、区分?カテゴリーは音楽評論家とかライターが雑誌などで提案していくことで確立していくものなんですよね。特にUKロック、日本の音楽ではメディアを使ってじわじわと時間をかけて確立していくんですよ。あ、これ意図的にやる場合と自然とそういう風になる場合があります。これはライターさんをどのくらい「仕込めるか?」にもかかってくる所にもよりますが(笑)そう、インタビューでもPUNKというタイトリングについても語っていますがPUNKと言う言葉は音楽のジャンルではなく”ATTITUDE”なんですね。何にでも携わる物に対しては必ずそこに自分の考える意味が必要なんですよね。どんな態度で関わっていくか?そういう気持ちがPUNKなんです。これをタイトルで使うTAKUIはなんてナルシストなんでしょうか?(笑)

TAKUIの希血、リズム感!

冗談は置いておいて・・・この曲。すごいですね。テンポも♩=195くらいでしょうか?速いですね。Prestissimo(プレスティッシーモ)ということで極めて速く。という事らしいです。このテンポでもTAKUIの伸びやかで正確なピッチを連れてってくれるリズム隊は素晴らしいですね。この曲の入っているアルバム「Chunky God Pop」からプロデューサーに元VANILLAの野山昭雄を迎え、PVではライブのメンバーの様ですが、圧倒的なスピード感ですよね。TAKUIの作品はボーカルをダブルで重ねる手法がたくさん使われていますが、これは重ねることで「ホワっ」とさせることが出来ます。2つ重ねることで実は少し「ボケ感」が出るんです。二つ重ねるともっと強くなるんでは?と思いますよね?これは逆でボケるんです。例えば、MrChildrenの桜井さんの独特なボーカルはは重ねることでフェイジング(Phasing)位相がずれる、声の波形のが若干ずれることでぼやけるんです。どんなに凄いボーカリストでも同じ歌を同じように歌っても若干ズレるんです。たとえば全く同じ波形のボーカルを重ねたとしたら、これは波形が全く同じなので全く同じで何も変わらないのです。いくら重ねたからと言ってレベルすら上がりません。録音理論や技術がデジタル機器の導入で音が目で見えるように作業出来る様になったので「人間らしい」部分がなくなりました。先ほどテンポの話をしましたが、テンポだって曲の始まりから終わりまで全くテンポが同じ、EDMみたいな音楽なら問題ないですが、人間が叩いたドラムが4分間同じテンポで叩けるか?絶対に無理です。人間には感情があるので盛り上がればテンポは上がります。話を元に戻すと、このフェイジングを利用して「人間らしく」したり、印象的に聴かせる手法なんです。このブログを書くのに久しぶりにPUNKを聴いてみたら、まーこのTAKUIさん、機械みたいにダブルを歌います。もちろんずっとって訳ではないですが、リズムは同じ。多分微妙に違う強さやブレスの違いだけではないか?ってくらい同じです。で、この人の素晴らしい所の一つで、ハーモニーです。このハーモニーにもさらにダブルが使われています。一体いくつのボーカルをダブってんでしょう?多分頭の中はデジタルで構成されているんでしょうか?ダブりがダブらない生の人間。これは鬼が最も欲しがる令和の希血を持つボーカリストですね。

小気味いい8ビートに乾杯!

この曲の特筆すべきものはやはり、この爽やかな8ビートです。この速さのテンポは聴いてて疲れるんですよ。年のせいか(笑)熱すぎる、チャカチャカしすぎてBGMにならない。でもこの曲はすばらしいキー。素晴らしいリズムのボーカル、そして素晴らしいリズム隊にほだされていく曲なんですよ。先ほども書きましたが、川西さん、穴井さんのリズム隊に叶うこれだけの高級ロックあるでしょうか?高級と書きましたが、音楽には高級と高級じゃないってあると思うんです。特にロック。ロックって一人で表現するのは色々と問題があるんですよね。特にTAKUIみたいな根本的なロックを表現するには人が足りません。ドラムが叩けるから、ベースが弾けるからといって誰でもいいわけではありません。その曲に合わせた演奏家やアレンジが必要です。でも普通ロックってバンドでやりますよね?下手くそでもコイツがやってるからいいんだ!50年以上やってるローリングストーンズでもベースはやっぱりオリジナルのビル・ワイマンがいいよ。って言う人いるじゃないですか?ここなんですよね。TAKUIの場合、ソロアーティストですからキャスティングが必要なんですよね。バンドとして、ユニコーンの川西さん、ロッカーズの穴井さんのいるバンドってこの世に存在しないんですよ。でもTAKUIプロジェクトであれば、この強烈な個性を持つリズム隊に野山昭雄、そしてシルバージェットのTAKUIのミラクルバンドの出来上がりなんです。これってとんでもないバンドですよ。この4人でバンド作らないじゃないですか?あくまでこのPUNKという曲だけのバンドなんですよ。飛んでもないと思いませんか?これって数寄屋橋次郎で最高のトロを食べるのと同じだと思います。それが1枚のCDで誰でも聴けるなんてなんて贅沢なんでしょう?そう、これ渋谷の居酒屋でビール飲みながらでも六本木にあるアイリッシュパブでギネス飲みながらでも最高な気持ちで聴けると思います。なんか余計な雑音がないというか、必要な音しかないというか・・・これ普通のバンドがやったって、このオリジナルの雰囲気は絶対に出せません。例えばTAKUIがバンドやってたからと言って。音楽の刹那的な録音、ミックス、マスタリングって奇跡的な繋がりでなんかやっぱりいいですよね??だからアーティストはプロセスや結果にこだわるんですね?

MVに観るPUNKのイメージ

やっぱりここではTAKUIというアーティストが表現したいのはバンド感なんでしょうかね?機材をロードインするスタッフ、セッティングするメンバーからイントロが始まり、おーTAKUIはフレッドペリーのポロにリストバンド。短パン。LAスタイルですな。後ろで手を組み、まるでOASISのリアムみたいな姿ですね。Nuclear Sonic Punkからどっちかというと西海岸的なイメージで来ましたが、少しUKを意識し始めたんでしょうかね?そして時折映るスタッフ。僕はスタッフの姿ってのはアーティストのイメージに繋がると思うんですよ。ライブの時なんかもPAブースや照明ブースは客席のど真ん中にありますしその一挙一同が客席から見て取れます。舞台袖からインカムでPA席に連絡が入り、PAマンの合図を照明マンがみて、客電が一気に暗転したり、フェードアウトし暗くなるといよいよライブの始まり、その瞬間の緊張感がイメージ出来ますね。僕はTAKUIの事を知る由もありませんがあくまで自分のPerceptionです。しかし、僕も音楽の世界におりましたので、先輩や上司からは「仕事は出来るのは当たり前だけど、カッコいいスタッフでいてくれ」と言われました。セックスピストルズのマルコムなどバンド以上に尊敬される。そんなスタッフでありたいと思い仕事をしてきたものです。TAKUIの当時のライブバンド、カッコいいですね。Ayato君、ケースケさん、理宇ちゃん。TAKUIと合わせると「これは!!!」なんてカッコいいんでしょうね。それぞれ細かく観ると所作がとてもカッコいい。モノクロっぽい映像に、ぶっといサーチライト。楽器もそうですけど、機材ってなんだか絵になりますよね。

UVERworldが好きな人へ ver.2 TAKUI(中島卓偉) – STAY TOGETHER

同じロケーションで撮影されたと思われます。同じアルバム「Chunky God Pop」に収録されている”Stay Together”。今時はいわゆるワンカットのMVは演出として増えてきましたが、20年近く前なにか予算以上のカット割りというのが至上だった頃に使われるのは斬新でしたね。ワンカットのプレッシャーは出演者もそうですが、スタッフの心もとてもざわつく作業だったと思います。素晴らしい演出です。PUNKのMVのテンションとまるで逆なんですが、こんなにしっとりとした表情で歌い上げるミドルテンポはや・・・役者ですね。

まとめ

売れたか売れないか?売れてないかもしれません。売れたというのは結果論です。TAKUIがこの曲を制作し、完成させるまでにこの時まで彼の生きてきた瞬間瞬間に彼の中に留まり続けてきた思いが詰まってるのが彼の曲だと思います。だから聴く人が聴けば解りますし何より感じます。ファンは彼の歌や楽曲に感動してどんなにオリコンランキングに1位になってる曲よりTAKUIの曲を選んでるんだと思います。僕はアートはこれでいいのでは?と思っています。売れるために、とか売れるのは・・・とか考えるのはとてもくだらないんです。こうやって財産を世の中に残していく。それがまずは大事なのかと。そう思う今日この頃です。

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